◆めっつぉ:スクエニ&ガジェットニュース

そして僕は玄関のドアを開けた。「ただいま!」

00時00分発、京浜急行 特急 金沢文庫行きは行ってしまった。品川駅で途方にくれていると、駅のアナウンスが耳に入った。「東海道線最終電車小田原行き、まもなくの発車です。」・・・東海道線、まだ生きていたのか!! かすかな希望を胸に00時04分発の東海道線に飛び乗る。これで帰れるかもしれない・・・。4分前に出発した京急線特急より先に、横浜に着くことできれば!だが本当にそんなことができるのか?赤い稲妻の異名を持つアイツを東海道線が追い越す? 「ありえない。」 咄嗟に出たその言葉の意味を噛み締めつつ、i-modeで経路探索を始める。それによると先に発車した京急線が横浜に着くのが00時21分。今乗っている東海道線が横浜に着くのは・・・・・00時21分。「途中下車は出来ねえぜ」。誰かが言ったような気がした。



・・・面白い。思わず笑いがこみ上げた。「やってやろうじゃないの」 もはや”めっつぉ”のネタにすること確定で、0分乗り換えに挑戦することにする。どのみち、その道しか残されていない。イヤホフォンから聴こえてくるのは葉加瀬太郎のEtupirkaだったのに、頭の中には中島みゆきの地上の星が流れていた。あーあ、自分なにやってるんだろ、と苦笑しているうちに、横浜駅が近づいてくる。すると、夜闇の向こうに電車が現れた。あれだ。都営浅草線の白い車体、電光掲示板に光る「金沢文庫」の4文字。ほっぺたをひっぱられて発音すると「かなざわうんこ」になってしまうあの駅。僕はこれからあの電車に乗らなけばならない。2つの電車は平行に走りながら、横浜駅のホームへと滑り込んでいった。
 ドアが開くと同時に階段へめがけて突進し、3段飛ばしで駆け下りる。そしてすかさず精算機にへばりつき定期券と1000円札をぶち込む。・・・・・・遅い、遅い、遅い!毒づきながら数秒待ち、出てきたおつりと定期券と精算切符を掴み取り、JRの改札へダッシュし、精算切符を改札機へ投げ込み、通路を突っ切り、向かい側の京急の改札へ定期券を叩き入れ、階段を3段飛ばしで駆け上がり、・・・そして、途中でずっこけた。

もうね、アホかと、バカかと。(以下略

ていうか、痛い。超痛い。泣きそう。
いろいろ泣きそう。

 結局このあと、3分後に「24分発の各駅停車上大岡行き」というまったく想定外の電車がやってきて、あっけにとられる僕を上大岡まで運んでくれました。_| ̄|○

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