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FF10、13、サガフロ2。4starの「浜渦正志×黒田亜樹 ピアノ&トークLIVE」行ってきました!

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4年に1度開催されるゲーム音楽の祭典「4starオーケストラ」。 第一回となる今年は江戸川区総合文化センターにて3日間にわたって計13公演が行われました。 その中で、「浜渦正志×黒田亜樹 ピアノ&トークLIVE」に行ってきました! >>続き
関連:4starオーケストラ公式サイト
関連:「FFX」「FFXIII」「サガフロンティア2」の楽曲を次々に披露。ファン歓喜の「浜渦正志×黒田亜樹 ピアノ&トークLIVE 1st STAGE」レポート(4Gamer)


やってきました江戸川区総合文化センター。

中は大ホール、小ホール、会議室などがあって、いろんな部屋で4starのイベントが開催されています。
その中で、「浜渦正志×黒田亜樹 ピアノ&トークLIVE」が行われるのはリハーサル室!

リハーサル室は少し大きめの「音楽の教室」といったような場所で、座席はたったの100席!
ピアノと座席の間は1メートルくらいしか離れていません。
なんて贅沢な…!!

演奏された曲はこちらのとおり。

FINAL FANTASY XIII ~誓い~ – サンレス水郷/ファイナルファンタジーXIII
ドレッドノート大爆進/ファイナルファンタジーXIII
旅行公司/ファイナルファンタジーX
雷平原/ファイナルファンタジーX
ビサイド島/ファイナルファンタジーX
ファングのテーマ/ファイナルファンタジーXIII

-休憩-

Interludium/サガフロンティア2
Kaki/オリジナル曲
Eternal Sorrow/武蔵伝II
Symphony of Fire II/武蔵伝II
Etude 04/オリジナル曲
Etude 05/オリジナル曲
Blank/オリジナル曲
天翔ける翼/アンリミテッドサガ
襲撃/ファイナルファンタジーX

アンコール
ライトニングのテーマ – 閃光/ファイナルファンタジーXIII

Webで紹介されているのと曲順が違いますね?
そうなんです。
割と、ノリで、その場で曲順が決められていきました。
  「次、これやっちゃいます?」
  「いいっすよ」
みたいな。
かるっ…!!
100人しかいない、ちんまりした会場でとてもアットホームな空気の中で演奏が行われましたw。

一番最初の曲は、「FINAL FANTASY XIII ~誓い~ – サンレス水郷」。FF13のタイトル画面で流れる静かで美しいメインテーマのピアノソロからはじまります。サンレス水郷は同じメロディのノリがよいアレンジバージョン。
ゲーム中に何度も聴いたおなじみの曲が自分のすぐ目の前のピアノで音が生み出されていく幸せ。よく調律されたSteinwayのピアノを録音してどんな高級なオーディオ機器を使って再生しても、CDの音より生のほうがいいなぁと思いました。

浜渦さんの曲というのは、とにかく音符の数が膨大で複雑怪奇・マニアック。コード進行を裏切られる気持ちよさがそこにあります。が、演奏する人にとっては超大変なようで。

そんな浜渦ワールドが特に強烈に展開するのは、2曲目のドレッドノート大爆進。
僕は運良く黒田さんの手が見える位置に座ることができたんですけど、とにかく激しく動きまくる!なめらかに弾く部分と跳ねるように弾く部分が交互にやってきたり、急に大きな音になったかと思うと静かになって。
浜渦さんは「ようこんなん弾くなぁ、と思って聴いてます」なんておっしゃってましたw。

第一部の最後のFF13「ファングのテーマ」は一音目からいきなり超音量でどかーん!とはじまり、「ピアノは打楽器だったー!」とあらためて認識。バンドのライブみたいに肌にびりびりくる音で、会場の空気は一気にヒートアップ。ピアノソロのライブなのにみんな縦ノリになってましたw。

後半の第一曲目では、浜渦さん自らがピアノを演奏。ご自信が最高傑作でこれを超える曲はまだできていないと評する「Interludium/サガフロンティア2」。さすが、ほとんど譜面を見ないで弾いてました。

今回のライブはトークも面白くて、関西弁ぽいしゃべりで二人で軽快に話されていましたw。

黒田:浜渦さんの曲って、途中はすごい盛り上がって大変なことになっても最後は「しゅぽん…」て終わる曲が多いですよね。
浜渦:はい。
黒田:でもそれがお好きということで。
浜渦:大好きです!
(会場笑)
浜渦:コンサートでは盛り上がりに欠けるというか、普通はワーっと盛り上がって終わりたいところだと思うんですけど。
   FF10のピアノコレクションズは10曲あったんですが、10曲中9曲が「しゅぽん…」と終わる曲で。
   (会場笑)
   これはヤバいなと。
黒田:次の2曲はどんだけ「しゅぽん…」と終わるかを聴いてお楽しみください。

黒田:浜渦さんのライフワークとして作曲してらっしゃる「エチュード」。全部で12曲か24曲になるとのことなんですが。
浜渦:きりがいいところで、12か24で。
黒田:今回は4番と5番を演奏するんですが、これ、1番と2番は…?
浜渦:まだないです。
会場:えー!!
浜渦:出来たときに、あー、この曲は4番あたりにくるとちょうどいいだろう!!と。
黒田:しかもこれ、4か5のどちらかが世界初演奏なんですよね?
   でもどっちか忘れたという…。
浜渦:忘れました。
会場:えー!!(会場爆笑)
浜渦:いずれにしても、どちらかの曲が世界初演奏となります。

浜渦:武蔵伝IIには巫女さんが二人出てくるんですが、うちにも小さい娘が二人おりまして。二人をいめーじした曲です。(ここで浜渦さん、客席を見る) ……寝とるわ。
浜渦さんのお子さんはスヤスヤ寝ていましたw。

最後の二曲「天翔ける翼/アンリミテッドサガ」と「襲撃/ファイナルファンタジーX」は席は自由に動いていいからよく見える位置にどうぞー!と粋なはからいで、みんなでピアノをぐるっと囲む配置になりました。ピアノまで手が届くレベルです…。こんなに間近で演奏を聴けるなんて…!
FF10の「襲撃」はFF10の中でも一二を争うくらい大好きな曲ですから、超幸せでした。

演奏後、鳴り止まない拍手でアンコールとして演奏されたのは「ライトニングのテーマ – 閃光/ファイナルファンタジーXIII」。 FF13のプロモで何度も耳にしたこの曲、盛り上がりました! ちゃんと「しゅぽん…」て終わらない曲を最後に持ってくるなんてw。

ってなわけで、こじんまりしたコンサートならではの贅沢な、とても贅沢なコンサートでした。わざわざ黒田さんはミラノからお越しいただいたそうで、お疲れ様です。観客のみなさんは黒田さんの手を凝視していた方がけっこう多くて、「弾いて」聴きにきてるんだろうなぁ、というかんじでした。


このような素晴らしい場を提供してくださった4starオーケストラのみなさんには感謝でいっぱいです!4年後と言わず、来週またやってほしいくらいです!

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