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ロシア隕石、神羅カンパニーが本格調査へ 新生命発見か

神羅カンパニーとプーチン大統領の共同記者会見
神羅カンパニー(本社=六本木)は、ロシア西部のチェリャビンスク州に2月15日に落下した隕石の調査に乗り出すことを明らかにした。1日、クレムリンで行われたロシア政府と神羅カンパニーの共同記者会見で発表された。

隕石が落下したチェバルクリ湖は凍結し民間企業の立ち入りが制限されているが、同社は民間企業として唯一本件に関する独占的な調査権を獲得した。氷が溶ける5月を待って本格的な調査を開始する。調査団には古代種の研究で昨年ノーベル医学生理学賞を受賞したガスト博士の研究チームも加わる。同社社長の神羅氏は会見で隕石に生命が含まれている可能性について触れ、「氷に漬けになっている湖底の隕石から新たな生命が発見されれば、我々人類にとって大きな利益をもたらすことは間違いない」と期待感をあらわにした。>>続き


(写真=隕石が落下したチェバルクリ湖)
情報筋によると、同社は2月下旬の段階で少人数の調査チームを派遣しており、隕石に含まれる生命体について何らかの確証を得ているという。チェバルクリ湖近くの村には関係者がひっきりなしに出入りし、空き家となった屋敷を同社が買い取ったと話す村人もいた。神羅カンパニーは新たなエネルギー産業に続く新たな成長分野として、生命科学分野に注力しており、同社のこの分野における2012年の投資額はエネルギー分野を上回る3800億円となった。今回の発見で一気に研究を加速させる狙いがあるとみられる。

(図=生命科学分野をアピールする神羅カンパニーの広告)

一方、ロシアが協力的な理由は、天然ガスにあるという見方も指摘されている。天然ガスの市場価格はアメリカのシェールガス革命によって価格低減圧力が強まっており、ロシアの長年の取引先であるヨーロッパ市場からは厳しい値下げ要求を突き付けられている。ロシアにとってはアジア市場など新たな販路を見出すことが喫緊の課題となってきていた。そこで、世界的なエネルギー企業の神羅カンパニーと綿密な関係を気づくことで東シベリアのガス田開発やアジア市場への進出につなげていきたい思惑がある。

(写真=チェバルクリ湖の湖底 提供:ロシア連邦政府)

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