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CERNに続け!巨大加速器「国際リニアコライダー」を福岡or東北に作る計画

フランスとスイスの国境にあるCERN(欧州原子核研究機構)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)は、光速に近い速さで素粒子を衝突させる全周約27kmの巨大な施設。これと似たような巨大施設を日本の福岡県または岩手県に作ろうという計画があります。この計画について産経新聞が4日間にわたって特集記事を掲載していましたので以下にご紹介します。
(1)ビッグバン直後を再現 31キロ巨大加速器 期待膨らむ地元財界
(2)CERNに続く国際学研都市誕生 研究者年間1万人
(3)研究者「日本に建設してもらうしか…」 負担は最低5000億円 商業・軍事転用の魅力も乏しく
(4)宇宙の誕生「1兆分の1秒後」を再現 ノーベル賞級の発見相次ぐ可能性 ILC戦略会議の山下議長に聞く

日本に作ろうとしている施設は総工費が1兆円を超えるというとんでもない金額。日本政府の負担はそのうち5000億円。経済的な理由から欧州と米国は引き気味で日本に回ってきそうな情勢です。その効果について産経の記事には広報担当者のわかりやすいコメントが掲載されていました。

小豆の粒の反応を見るのに、LHCは大福を衝突させるようなものです。余計な反応も起きてしまうし、計測もしにくい。でもILCならば小豆の粒同士を直接衝突させることができる。LHCで1年かかる作業が1日でできるといわれるほど性能差は歴然としています

もし日本にできれば、世界中の研究者が日本に訪れて研究を進めることになります。関連産業も潤ったりして経済効果は計り知れませんが、「宇宙のはじまりがわかったからどうすんの?」と狭い視野で語るとメリットは少ないかもしれません…。個人的には、日本は技術立国としてリーダーシップを発揮していって欲しいなと思います。
関連:国際リニアコライダー計画 公式サイト


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