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「君の名は。」ブルーレイ制作のこだわりが凄い「非圧縮の静止画連番からダイレクトエンコード」「HDR化は1コマずつ作り、新海監督に確認」

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7月26日の発売が迫ってきたブルーレイ「君の名は。」。UHD ブルーレイ(4K)版、ブルーレイ版、DVD版の3種類の解像度があるわけですが、そのオーサリングを担当したスタッフへのインタビュー記事をご紹介。

制作にあたっては並々ならぬこだわりがあったようで、最も重要なマスターデータは非圧縮の静止画連番ファイルであるDPX形式。通常は、管理も楽で圧縮されたHDCAM-SRを使うのが一般的だそうですが、あえて画質にこだわって茨の道を歩んだようです。

そして、なんといっても気になるのは4K/HDR版。マスターは2Kなのでアプコンになるのですが、そのあとさらにHDR化が入ります。ダイナミックレンジをいかにして増幅させるか?という点は数値で自動処理するのではなく、シーンごとに考えながら作っていったそうです。

アニメーションでは、もともと輝度の高い色が使われているため、機械任せでは、例えばキャラクターの顔なども光ってしまうという現象が起きてしまいます。なので、本編の7割くらいのシーンではマスクを切って、キャラクターには被らないようにしています。ただ、照り返しの光があったりもしますので、そういうところはキャラクターにも適宜足したりしています。

これは大変すぎる作業ですね…!!もちろん、出来上がりは新海監督のチェックが入っているそうです。
次工程のエンコードでも、エンコーダーの開発者と何度もやりとりをして設定を追い込んでいったとのこと。これは是非とも4KとHDRに対応したテレビで見たいところ!オーサリングに近い視聴環境は東芝レグザ65X910で、画質モードは「映画プロ」で、ピュアダイレクトを「オン」、色域設定を「標準」とのこと。(PHILEWEB)
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