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ドワンゴ川上会長に聞く、ニコ動成功の理由と、社会を不幸にするネット世論のおかしな構造

ここ1~2年、あまり利口とは言えない意見がネット上を席巻することが増えてきました。そんな事態について、ニコニコ動画の仕掛け人であるドワンド川上会長へインタビューした記事。

例えば、あるプロ野球球団が試合に負けた時、「監督の采配が悪い」などとさまざまなメディアに叩かれます。そして、その球団のファンも怒り、「俺が監督をやったほうがうまくいく」と思うわけですが、冷静になって考えてみれば、そんなはずがないことは、誰でもわかるはずです。
(中略)
つまり、ネットユーザーが求めていることは、プロの存在を否定して、「素人が運営する国」であり、これはどう考えても最悪の国、最悪な社会体制ですよね。
(中略)
例えば人間対コンピュータの対戦などで、人間側の次の一手を視聴者アンケートで決めるよりも、羽生善治さんにすべてを決めたもらったほうが絶対強いですよね。素人は、簡単な理屈、わかりやすい説明、それだけで判断してしまいます。まず「自分は判断できる」という誤解を解くべきです。

ここでは意図的にこういう抜粋の仕方をしましたが、対になる「腐敗防止と監視のための透明性」も語っておられますので是非原文を読んでみてください。

以下、管理人の所感。駄文。
昔は「ペン」を持つのはごく限られた一握りの人間だけでした。猛勉強しないとその地位にはつけませんでした。しかし今は誰でもペンを持って情報発信できます。それ自体は歓迎すべきことではあるのですが、不勉強で声だけが大きい人の意見が大きくクローズアップされてしまい、それが社会を動かしてしまうのは社会にとって大きなマイナスです。やはりプロの意見とプロではない市民の意見は重みを変えて扱うべきなんだろうなぁと思います。今のネット上にはまだその重み付けを与えるシステムが完璧ではありません(生まれつつありますが)。Googleやドワンゴにはぜひそういったシステムを開発していって欲しいなと思います。みんなの意見を取り入れながら、いい意見だけを吸い上げる仕組みというのは人類永遠のテーマなのかもなぁ…。

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