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FF15田畑氏&野末氏 「就任した時から2016年9月発売と決めていた」「批判は、Versusを勝手に変えたというものが多い」「世界に逆襲する」

FF15ルーナのサムネイル画像
FF15の田畑ディレクターと、キングスグレイブスFF15の野末氏ディレクターへのインタビュー記事をご紹介。田畑さんは以前のインタビューで発売日は最初から決めていることを話されていましたが、それは事実だったとこが発売日を発表した今あらためて語られています。

ディレクターに就任してまず,自分なりのスケジュールを立てたと話されていましたが,この発売日は予定通りですか。
田畑 端氏(以下,田畑氏):
 予定どおりです。2016年9月と最初に決めて,その後に30日という日付まで決めました。

また、FF7アドベントチルドレンの野末さんをヴィジュアルワークスから移籍させた理由については次のように話しています。

田畑氏:
 そのために野末には,社内の映像制作部門であるヴィジュアルワークスから,FFXVを作っている第2ビジネス・ディビジョンに移籍してもらいました。
 ヴィジュアルワークスは,ほかの部署から発注を受けてゲームなどの映像を作り,基本的にはそのゲームの売れ行きにかかわらず仕事ぶりを評価されます。
 しかし僕は,業績,つまりゲームの売上で評価される事業部で映像を作ってほしい,と野末に持ちかけたんです。そうすれば自分達と一緒の目標・覚悟・責任を背負って作れると。

ヴィジュアルワークスと田畑さんの部署では業績の評価軸が違うというわけです。田畑さんは純粋な作品のディレクションだけでなく、こういったチーム作り、マネジメントに関することにかなり気を使っているのがわかりますね。チームの力を最大限引き出して作品にぶつけようという意図が伝わってきます。

そして話は、ヒロインを「ステラ」から「ルナフレーナ」に変更した点に切り込んでいきます。

田畑氏:
 FFXVとして,ストーリーを1作の中で完結させようと修正を加えていく中で,ヒロインの役どころを大きく変えなければいけないことが,すぐに判明したんです。
 ステラは,設定が全部公開されていたわけではないにせよ,皆さんの中に何となくイメージができあがっていました。そうなると,単純に役どころを変えてしまうのが難しいんです。
 最初のイメージと全然違う形でゲームに出てきたら,嫌がる人が絶対出てきますよね。

4Gamer:
 確かにそのままステラが出ていたら,人格が変わったように見えてしまうかもしれませんね。

田畑氏:
 人の気持ちが乗っていることなので,どんなに説明してもしきれませんし,作っている側にとっても,最初のイメージから役どころを変更したキャラクターは扱いにくくなるんです。であれば,役どころとあわせてキャラクターも変えるべきだろうと考えました。

とのこと。FF15が「ヴェルサス」と呼ばれていた時代から待っている人たちにとって、ヒロインが交代になるというのはすんなり受け入れられるものではないってことは重々承知の上で、より良い作品にするためにはどうしたらいいのかを総合的に判断した結果というわけですね。インタビューでは、さらに深いところを聞き出していて、なぜ男ばかり4人の旅になったのかという点や、それぞれのキャラクターの性格の作りこみに対するこだわり、オープンワールドシステムを採用するにあたっての決断、「思想をゲームに落とし込む」話、そして海外AAA級スタジオとの技術的な差など、非常にディープなトークになっていて興味深いです。

野末氏:
 僕達クリエイターに至らない部分があり,この10年くらいの間に日本のゲームに興味を失ってしまった人達もたくさんいらっしゃるかと思います。

ここ10年で止まってしまった日本のゲーム開発の進化を、再び海外と戦えるようにブーストするのに成功したのがFF15であると言えそうです!FF15の成功は日本のゲーム産業が息を吹き返すかどうかの命運を握っていると言って大袈裟ではないと思います。(4Gamer)

皆さんの期待に添うFFXVに仕上げ,世界に逆襲しようと考えていますので,ぜひご支援をお願いいたします。

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