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任天堂がコロプラを訴えた訴訟の中身が判明! いろんなゲームが抵触しそうな強力な特許だった

任天堂

任天堂がコロプラを訴えている特許訴訟。今まではどの特許が該当しているのかが秘匿されていましたが、明らかになりました。さっそく特許の専門家である弁理士の方が、その内容について解説しておられます。今回の訴訟の対象となっている全部で5件の特許のうち、2件が記事中に紹介されているのですが、そのうちの一つ「特許4010533」が非常に強力。

この発明のポイントは、スリープモードから復帰した時に、いきなりゲーム画面に戻るのではなく、一度確認画面を出して本当に戻ってよいかを確認してからゲーム画面に戻るということです。スマホ(や携帯ゲーム機)がポケットの中などで勝手にスリープ解除され、ゲームが始まってしまうのを防ぐ発明ということになります。

これ、特許の出願は2001年になっていて、2007年のiPhoneや、2004年のPSP&ニンテンドーDSが出るより前となっています。そのころに携帯ゲーム機でのスリープ機能の必要性を見抜いていたとは、素晴らしい先見の明ですね。

実際に特許の説明に使われたのが下記の図ですが、もろにゲームボーイアドバンスのデザインで時代を感じます。

参考:特許4010533

こんな特許取られたら、何もゲーム開発できないやんけ!クソが!と思う方もいるかもしれませんが、世の中には他社に特許訴訟を仕掛けてその収入だけで生きている「パテントトロール」みたいなクソオブクソの企業もありますので、そういう企業から身を守るためにも自社でガンガン特許をとっていかないといけない状況です。任天堂はこうした強力な特許をいくつも保有したうえで、普段は黙認しているものと思われます。なぜ今回コロプラに権利を発動したのか?何か任天堂の怒りに触れたのか?理由は闇に包まれています。

なお、日本技術貿易株式会社によると、2017年度の世界の特許出願件数は全体増加数の98%を中国が占めるというすごい事態になっています。

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