◆めっつぉ:スクエニ&ガジェットニュース

「幻のFFT2」の企画書や「FFT黒本で正宗が盗めると書いてあった理由」がニコ生で明らかに!

FFT2

FF14の「リータントゥーイヴァリース」にからんだニコ生『ファイナルファンタジーXIVプレゼンツ「ファイナルファンタジータクティクス」実況プレイ Part 2』の中でFFT/FF12ディレクター松野氏らが登場し、過去の裏話に花が咲きました。その中には当時のFFT開発初期の秘蔵資料やゲーム攻略本の中でも有名な「黒本」にまつわる話なども…!

こちらは初期のFFTの原型。

3Dフィールドを移動していき、エンカウントするとこの画面になるとのこと。聖剣3でフラミーのドットを打っていたナルシマさんが描いたそうです。

次は最初の吉田明彦氏のイラスト。日付は1996年の1月15日。FF7発売が1997年1月31日、FFT発売が1997年6月20日ですから、発売の1年半前のイラストということになります。もちろんスクウェアがPSに参入を発表する前。

当時のマップ資料。皆葉英夫さんという天才グラフィッカーが率いるチームが描いた。(生放送中は皆川さんって言ってたけど、皆葉さんの間違えだと思います。今はCyDesignationの社長としてグランブルーファンタジーのデザインをやられていますね。)

吉田P:FFTはマップのデザインが難易度に直結してるけど、デザイナーへの発注はどうやったの?
松野D:マップは難易度を考えずに作ってもらって、難易度調整はこっちでやった。どうしても…というとこどけ、後からマップを変えた。でもそうすると3Dテクスチャ張り直しになって大変だった。画面二台並べて模写するみたいなことをやってた。

そして話は幻の企画FFT2へ。

幻のFFT2という企画があった。僕らがFFTの開発が終わって、ベイグラントストーリー(2000年発売)を作っていた時、裏側で坂口博信さんが別チームでFFT2を作っていたがとん挫した。坂口さんはハワイ側の仕事が忙しくなった。映画もあったしFF9も。で、松野引き取ってくれと言われて、皆川くんと相談して外注管理をしやすくしつつ考えたのがこれ。


3DマップがつらかったのでHEX(6角形)に。バトルはこんなかんじ。

PS1の解像度にあわせて320×240ドットで制作した。ここまでやっときながら、最終的にやんなくていいよと言われた。なんのために僕らはこれを作ったんだと。画像は一週間くらいで作った。外注さんを使うのにやりとりが大変になるだろうと2Dにした。2Dならグラフィックも凝れるし。

さらに、吉田明彦さんによる設定イラストも多数公開。
アグリアスだー!!!好きすぎる!!!


没キャラもいるわ、神殿騎士団は設定画も色違いだわ、初公開情報満載の大サービスでした。

そして、「黒本」として有名なFFTの攻略本について。
エルムドアが装備している「正宗」が小数点以下の確率で盗めると書いてあって、ネットも発達してない当時、罪もなき子どもたちがその書き込みを信じて何度も盗もうと挑戦したけど、実際は「盗める確率は0%であり、盗めない」が正解だったというアレです。この本にそのような嘘が散見される理由について、生放送でついに真実が語られました。

前廣氏:これね、当時、攻略本て開発側が資料をだすじゃない?それをまるっと検証もせずにやってあったところがいっぱいあった。それにイラっとしたゲームデザイナーの某イトウさんがウソを入れた。要は、検証すればすぐわかるようなものを入れた。

吉田Pは「要はちゃんと仕事しろってこと」と、松野Dも「編プロさんも大変ですよ」とフォローしていましたが、まさかそんな裏側があったとは…。

生放送では、さらにゲーム後半の4章で敵がテレポを多用するのは開発スタッフが疲れて多人数を歩かせるのがめんどくさくなったからだとか、赤裸々に告白されていました。

というわけで、驚愕の真実が明らかになった生放送でした。松野さんFFTの後半のシナリオを作り直したいとか、リメイクし甲斐がありそうだとかおっしゃってましたので、ぜひ本当にリメイクしてほしいですね!

JK・Voice
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