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スクエニ、GDC2019でゲームにおけるAI技術を講演!ゲーム世界における「神」メタAIとは?

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スクエニは、ゲーム開発者向けの国際会議であるGDC2019でAI技術についての講演を行いました。その内容が4Gamerに掲載されていますのでご紹介します。

講演のタイトルは「Changing the Game: Measuring and Influencing Player Emotions Through Meta AI」。ゲームの世界における「神」とも言うべき「メタAI」について最新事情が語られています。

メタAIとは、ゲーム全体で起こる様々なイベントなどを管理するAIのこと。例えば、プレイヤーの感情をリアルタイムに測定して、それに合わせてゲームの難易度を自動調整したりします。それを行うためには、ゲームの世界で起こっている出来事を測定する「World Analyzer」、測定した結果をもとに何を行うべきか考える「Game Maker」、そして導き出した結論を実際に実行する「Operation Generator」の3つの機能が必要です。

そしてこれを実装する上でキモになるのは、プレイヤーが「何をもってゲームプレイを楽しいと感じるか」をどうモデル化して、調整していくかという点。これには、「Rule」「Interaction」「Dilemma」の3要素が提案されています。同様に人間の感情は、「勝ちへの期待」と「負けへの恐怖」を2次元軸上にプロットする手法が紹介されています。このあたりはゲームの面白さに直結するところでしょうから、各タイトルごとに作り込みは大きく違うかもしれませんね。

つまりは、AIによって個人個人が最もゲームを楽しめるようにゲームデザインがパーソナライズされていくわけです。管理人個人的にはあまりパーソナライズされすぎて難易度に開きが出ると「えー、お前あれクリアできたのかよよ!すげぇ!」みたいな会話が友達と成立しにくくなって、他者との体験の共有という点にも着目して欲しいですね。タイムアタックとか、単純比較しにくくなっちゃいますから。

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