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FFの父、坂口博信氏「FANTASIANが引退作になるかも。植松さんも同じことを感じているらしい」

FFの父である坂口博信氏が、ジオラマを活用した背景で話題のゲーム「FANTASIAN」についてメールインタビューに応じています。ファミ通の企画だったFF6の実況プレイ配信がきっかけで本作の開発がスタートしたそうで、Apple社員の中に坂口さんと植松さんの大ファンがいたことからApple Arcadeでのリリースとなったそうです。

企画書を作成したのが2018年6月のころだそうですが、下記のツイートあたりですね。

長年タッグを組んでいる植松さんについては、「深〜い付き合い」と表現しています。

坂口 植松さんとは、もう35年近く、いっしょに仕事をしています。僕の作品はすべて“植松音楽”という感じですから、なんか深〜い付き合いですよね。

 作品の初期段階では「何を伝えたいんだろう」という話をふたりでするんです。とりとめもなく話すのですが、今回は植松さんのコンサートで名古屋に集合したときにホテルの部屋で語ったのが、いちばん深いものになりました。“やさしさ”ってそもそも何だろうね、とか、ジオラマの醸し出す素朴さとか、いろいろと話しました。

成熟したおっさんのやりとりってかんじで、なかなか普通に仕事をしている人たちには到達できない域に達しているようですね…。

そして、本作に対する思入れは相当なようで、引退作になるかもしれないと発言しています。

――タイトルを『ファンタジアン』にした理由は?

坂口 なんでしょう? もちろん決めているわけじゃないんですけれど、年齢からしてこれが引退作品になるのかな、という気持ちもあり、“それならばいちばんふさわしいタイトルは何かな”という想いから、『ファンタジアン』としました。

――先ほど、「本作が引退作になるかも」とお答えいただきましたが……。

坂口 直感でしかないのですが、ちょうど植松さんも同じことを感じているらしく、制作の初期から彼と話していたということもあります。
(中略)
これは不思議なことでもあるし、うれしいことでもあるのですが、僕がゲームに目覚めたのはApple IIとの出会いでした。大学生のころにそのカルチャーに衝撃を受け、のめり込み、大学を中退して、まだ産業としては初期状態だったゲーム業界に足を踏み入れました。 Apple IIの魅力がなければ、あそこまではやらなかったかもしれません。そして今回、そのAppleとともにゲームを作れるということには、ちょっと運命的なものも感じました。“Appleで始まり、Appleで終わる”という気持ちが、自分の中に生まれたことも原因かもしれません。

植松さんは健康上の理由で活動休止されていたりしましたから、心配な部分もありますが、ファンとしてはすぎやまこういちさんのように現役を貫いてほしいなぁと思ってしまいます。

そのほか、インタビュー記事ではジオラマ背景の作成の裏側や、コロナ禍での開発について、ストーリー、ゲームを開発するエネルギーの源泉などなど、多岐にわたる話題が載っていて大変面白いです。ぜひ元記事を読んでみてください

おまけ:

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