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スクエニ、「トゥームレイダー」「Deus Ex」等の権利&海外スタジオ「Eidos Interactive」「Crystal Dynamics」を390億円で売却

スクエニホールディングスは、子会社のEidos Interactive、Crystal Dynamicsの開発スタジオと作品群を全て売却すると発表しました。売却先はスウェーデンのEmbracer Groupで、売却額は3億米ドル(日本円で約390億円)。売却対象には、「TOMB RAIDER」シリーズ、「Deus Ex」シリーズ、「Thief」シリーズ、「Legacy of Kain」シリーズなどのIPも含まれています。

売却対象の子会社の業績は、2019年度が売上約67M米ドル・営業利益2.9M米ドル、2020年度が同81M米ドル・3.5M米ドル、2021年度が同92米ドル・3.9M米ドルと拡大しています。にもかかわらず売却に至った理由としては、成長事業への投資を推進して新規事業の立ち上げを加速させるとのこと。まぁ、アベンジャーズのゲームとか大ゴケしてましたし、今や技術力でもUE5活用と自社のルミナスで海外との差もうまりつつあり、スクエニの色を出していくには不要と判断したのかもしれないですね。

公式のプレスリリースには売却目的を下記の通りと発表しています。

本件の目的は、当社が2021年5月13日に発表した中期事業戦略の事業方針である「事業構造の最適化」に基づ
き、当社グループを取り巻く世界的な事業環境の大きな変化に向けて、経営資源をより効率的に配分し、中核事業の成長と新規事業の立ち上げを加速させることにあります。
すなわち、当社グループの事業ポートフォリオを見直し、デジタルエンタテインメント事業領域における選択と集中を一層進めさらなる成長を実現するとともに、ブロックチェーン、AI、クラウドという領域への投資を推進し、新規事業の立ち上げを加速させるものです。
また、本件を契機に、海外パブリッシング機能の再編を行うことで、現行のガバナンス体制・レポートラインを見直し、当社グループ一体経営を推進いたします。国内外スタジオから今後ローンチされるタイトルのワールドワイドでの売上最大化の実現を目指します。
このように当社は今後も経営資源の効率化及び新規領域への投資を進めることにより、企業価値の向上を図ってまいります。
なお、今後の当社グループにおける開発体制は、日本国内の各スタジオと、海外のSquare Enix External Studios、Square Enix Collectiveとなります。従前、海外スタジオが中心となって開発していた「JUST CAUSE」シリーズ、「OUTRIDERS」、「Life is Strange」シリーズ等のIPは、引き続き当社グループに帰属します。

なお、スクエニがEidosを買収したのは2009年です。

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