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日記:FF16をクリアしました!歴代FFで最高にお酒が美味しそう

いやー、FF16クリアしました! ソシャゲでは味わえない圧倒的で濃密な没入感を堪能しました。「ゲームの世界に浸る」という感覚は、大画面で視覚も聴覚も触覚もすべてをゲームに捧げるからこそ得られる体験で、ソシャゲのプレイやゲーム実況を見ているだけとは一線を画すものですので、ぜひとも体験してみてほしいです。FF16をやらずに死ぬのは勿体ない。すぐにPS5を買うべき。あらためて、開発にあたったスタッフのみなさま、ありがとうございました!!

召喚獣バトルがヤバい(語彙力

マジやばかった。召喚獣バトルは、結局のところQTE要素がかなりあるんですよ。「今さらQTEかよ」って思うじゃないですか?画面の指示に合わせて「□」「R1」「□連打」の3種類を押すだけのヌルいゲーム性なんですけど、今作は「感情が乗ってるQTE」なんですよ。もう、その召喚獣バトルに至るまでのストーリーと演出によって、バトルにかけるプレイヤーの思いが極限まで高められていて、さらに召喚獣同士の激しすぎるバトル演出に感情がさらにたかぶっていき、ここぞというところで「□連打」!!!!!!もう心の中では「俺にアイツを殴らせろ!!!!」ってなってて、その感情に音楽もコントローラーの振動までもすべてもマッチしてるわけですよ。ムービーのシーン見てて、「殴りてええ!!」って思ったことあります? 今作は、そんな感情を呼び覚まされ、絶妙なタイミングで「殴ってこいよ!」ってQTEの連打指示が出てくる。眠たいイベントシーンで突然コントローラー操作を要求されるQTEとはわけが違う。全然違う。

そして、演出もぶっ飛びすぎてて最高だった。FF7でバハムート零式を初めてみたときの「やりやがったwww」のあの気持ちが、毎回の召喚獣バトルでやってきて、度肝を抜かれ「とんでもねぇぇぇぇぇwwww」ってなりました。スタッフの皆様はどういう発想でこの空間超越的なバトルの展開を考えたんだ?この興奮はちょっと他では味わえない。映画でもスポーツでも得られない興奮がある。

ゲームオブスローンズの影響

吉田Pなどが公言していた「ゲームオブスローンズ」へのリスペクト。世界的に大ヒットした海外ドラマですが、私も超絶大好きな作品です。Winter is coming!!! この海外ドラマは、ブラックファンタジーをとにかく高解像度に人間臭く血みどろに、人間の暗部を正面から描いた作風でした。FF16もそれにならって、オープニング直後から男女がいちゃつくシーンあり、お酒を飲むシーンが頻出、血みどろの戦いも頻出。体験版の時点から「オトナ向け」の雰囲気出しまくってて、個人的には素晴らしかった。スクウェア3大悪女の記録更新になるんじゃないかってかんじの、母、アナベラ様のセリフ、表情、しぐさ、最高です。ゲームオブスローンズにもわが子を溺愛する王女の「サーセイ・ラニスター」という主要キャラがいるのですが、まさにその路線を狙ったんだろうなぁー、と思いながらプレイしてました。

あとさあ、お酒。お酒だよ。お酒がこんなに登場するFFって今までないですよ。事あるごとにワイン飲んでる。ワイン農場まで。ぶどうもFF14より圧倒的に高画質に。キャラ同士が本音で語り合うシーンなどにお酒が多用されていて、「リアルな中世」ってこんな感じなのかなという気になります。RPGには「酒場」がつきものですが、実際にキャラがお酒を飲んでコミュニケーションとっていくのはこれまであまり無かったですよね。ゲームオブスローンズでも、年がら年中お酒のシーンが出てきており、それがリアルな雰囲気づくりに一役買っていたのは間違いのないところ。実際、社会人やってても、モノゴトが進むのって、酒の席が多いじゃないですもんね。

キャラゲーじゃないFF

キャラクター。今回は「キャラゲーじゃない」ってところが大きい。FF4以降のFFは、良くも悪くも日本のアニメの影響を大きく受けたキャラクターづくりになっていて、ティーンズがメインターゲットでした。なので、我々大人としましては、FFの推しキャラをファンコミュニティの外に発信するのには少々勇気がいるものでした。が!今作はそれがまったくない。特にクライヴ、ジル、シド、ガブあたりの主要キャラは大人からみても文句なしに素敵

ここは好みがわかれるところで、従来のキャラキャラ路線も個人的には好きなんだけど、こっちの路線も好きです。永遠の中二でもあり、大人でもあるワタクシ。

ストーリー

これはねぇー。100点ではある!!値段分の価値は十分すぎるほどあるし、よくまとまってた!!けど、もっと上狙えたやろ!!って印象もある。後半がわりと昔のFFのような勧善懲悪の路線にいってしまったのが、ちょっと惜しい。FF12も前半は戦記モノで、後半(リヴァイアサン以降)は典型的JRPGストーリーに入って残念に思った記憶だったけど、それと同じ印象を受けました。

個人的な好みかもしれんけど、前半の人間ドラマがどろどろした流れのまま後半になだれこんで欲しかったなぁー。それだけ前半が凄まじく良かった

FF10なんかは、前半と後半で旅の目的がうまーくすり替わって、ユウナに対して切ない感情を抱きながらプレイしていたのが、後半にはティーダに対してそれを想うようになるという、絶妙な切り替えをやってるんですよね。FF16もターニングポイントがあるのだけど、けっこう落差があって、「おお、この世界観でそっち系にいくのね…!」って、プレイしててちょっと驚きと戸惑いがありました。

実はゲームオブスローンズも、FF16に似た「未知の脅威」みたいなのが出てくるんですけど、最後の結末はあんまりよくまとまってなかったんだよなぁー。まぁ、こーゆう要素がないと「ファンタジーである必要ある?大河ドラマでいいじゃん」ってなっちまうのでしょうけど。

ぶっちゃけ、ザンブレク皇国のような国があと3つくらい出てきて、あのくらい濃いドラマで、ぐちゃぐちゃに入り乱れて欲しかった!(無茶) クライヴたち以外のところで進む、国同士の同盟と裏切りの連鎖でみんな不幸になっていくような酷いやつが見たかったです!

バトル

すみません、ストーリーフォーカスモードで指輪もつけてプレイしてたんで、バトルを語る資格を持ち合わせておりません!!!「□連打してR1で回避してれば勝手にかっこいい技がバンバン出て勝てる」状況でございまして、もう少し難しくなるように指輪外そうかなと何度か思いましたが、いや!先にストーリーが知りたい!という欲が勝って、最後までそのままいっちゃいました。俺がストーリーにドリブンでした。そういう意味では、忙しくて疲れた社会人がヌルくプレイできるように配慮されてて、そんなところも大人向けだなぁ、と思いました。これから二週目でちゃんとバトルも堪能しようと思います!

音楽

祖堅さんの「ゲーム体験ファースト」ポリシーのとおり、本当に快適にプレイできる音楽でした。世界観にマッチした重厚なオーケストラサウンド。AwayやFind the Flameのように盛り上がってかっこいい曲もあれば、森やダンジョンでは1つの曲の中で探索モードとバトルモードでシームレスに曲調が遷移して、それがロード時間の少なさと相まって「やめどきがわからない没入感」を生んでいたと思います。

それと、FF1の曲をところどころアレンジしてぶっこんで来ているのもニクい演出。

グラフィック

ここは絶対、毎作はずさないですよね。今作も文句なしの出来栄えですが、単に美しいだけではなくって、「生活感」を感じられたのが今作の素晴らしいところ。街の雑然として物がいっぱい置いてあり、食品など日用品の売り買いも盛んなことが読み取れたり。「その世界に入っている」感覚になれました。細かいところにまでこだわって作られてるからこそでしょうね。

そして、単に映像の綺麗さだけではない、デザインそのものが良い。ザンブレクのクリスタルと城の形!!!クリスタル自治領のデザイン!!!これまでのファンタジー世界観を超えて圧倒的にかっこよく、圧倒的に好き。あの発想どっから出てくるんでしょうか。アートのスタッフはスクエニやっぱりすごい人揃ってるなぁと実感です。感服です。

まとめ

というわけで、色々書きましたが、総じて素晴らしい作品だと感じました!!重箱の隅を突けばそりゃあ色々と言うことはできますが、ゲームは難しいこと考えずに楽しんだもの勝ちだと思いますよ。このサイトを20年以上やっている身からすると、FFは「2ちゃんねる」ができる以前の「セガBBS」とかの時代からゲームハード戦争の具にされて、FF7もクソ味噌に叩かれてたし、FF8も叩かれてたし、FF9も叩かれてたし、FF10も叩かれてたし、FF12も叩かれてたし、FF13も叩かれてたし、FF15も叩かれてたし、それがFFの辿ってきた歴史です。前作を踏襲せずに挑戦を続ける「スクラップアンドビルド」のシリーズですから、毎作、荒削りになって欠点は出てきちゃうのは当然です。なので、煽りで再生数を稼ぐような批判動画は、特に気にする必要はないかと思います。

「プレイした後、評論したくなる作品」

って、そんなに多くないです。FFはアレコレ語りたくなっちゃうんですよね。叩かれた過去の作品がいまどういう評価になっているかは、みなさんご存知だと思います。その作品が出た時代にリアルタイムにプレイできる機会って今しかないですから、ぜひみなさんも今買ってプレイして、あーだこーだ批評してみてはいかがでしょうか?

追伸:
あと、ゲームオブスローンズは超絶神作品なのでグロいのが苦手な方でなければオススメです!私は米国で生活していたときに向こうの友達から薦められました。外国人と話す時なんかも盛り上がれますよ!

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