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植松伸夫氏がFANTASIANについて語る「ゲーム音楽の仕事はもう辞めようと思っていた2019年に再度、創作意欲を奮い立たせてくれた」

FFの父、坂口博信氏と植松伸夫氏のコンビがApple Arcade向けに開発中に新作ゲーム「FANTASIAN」。 これについて、植松伸夫氏のコメントがファミ通に掲載されていますのでご紹介します。

僕の人生の節目節目には坂口さんが絡んでいます。35年ほど前に日吉の道端で「スクウェアに入らないか?」と声をかけてくれたのも坂口さんだったし、『ファイナルファンタジー』の1作目を作っていたころ、「音楽はユーミンかサザンにお願いしよう」と言った当時の社長に対して「植松でいきたい」と言ってくれたのも坂口さんでした。僕の人生はそのたびに大きく変わっていきました。

 そして、ゲーム音楽の仕事はもう辞めようと思っていた2019年に再度、創作意欲を奮い立たせてくれたのも坂口さんでした。

 今回の『FANTASIAN』の仕事が、また新たな自分の始まりになるのかもしれません。

坂口さん自身も、本作のことを引退作になるかもしれないとコメントしていますが、植松さんも本作のことを大きな節目と考えているようですね。

植松さんは、2018年に病気の回復に専念するために活動休止しており、その後2019年に復帰されています。しかし、復帰の際のインタビューでは「ウケる音楽はもういいかな」とも発言されていて、心境の変化があったようでした。そこから再度、1作のゲーム音楽をすべて一人で手掛ける形での楽曲提供に踏み切ったのは、盟友である坂口さんの後押しが大きかったのですね。なお、FF本編に関して植松さんが全曲手掛けているのは2000年のFF9が最後で、以降の作品はすべて植松さん以外の作曲家が入っての制作になっています。

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